〜田んぼのしくみ〜
 
田んぼの下の土壌は、『作土層(さくどそう)』『鋤床層(すきどこそう)』に分けられます。『作土層』は稲を植えるために耕された土で、その下の『鋤床層』は土をつき固めて作られた、水を通しにくい層で水を貯める働きをします。(下図参照)

水のろ過
土の層が汚れた水をこし、有害な窒素も分解して(無害にして)放出すると言われています。
水害防止
田んぼは雨水を一旦貯め、ゆっくり放出するので、洪水や土砂崩れを防ぎます。
気温の調節
水蒸気をたっぷり発散して、気温が上がるのを抑えます。
地盤沈下の防止
地下水と川の水の量のバランスを取りながら、雨水をゆっくり地中に浸透させるので、地盤沈下を防ぎます。
生物のすみか
カエル、トンボ、イナゴ、ドジョウ、フナなどたくさんの生物がすんでいます。
※田んぼの貯水量は全国で52億立方メートル=東京ドーム4200杯分※

〜田んぼの断面図〜